Kasayan Files

平戸瀬戸から鹿町へ

平戸瀬戸に入りました。
入る手前に潮目のようになっているところがあり、少し波立っていましたが、転流時間に近づいていたので、そんなに流れは速くありませんでした。一番速いところでもゆったりした大河程度でした(そんなところ行ったことありませんが)。


九州本土と平戸島をつなぐ平戸大橋です。
本当に大陸の大きな川のような風景(だからそんな川下ったことはないのですが)が続きます。

大陸の大河を左寄りにしばらく下って行くと、今度は瀬戸内海のような風景(瀬戸内海は行ったことあります)が見えてきます。九頭島、島頭島(上から読んでも下から読んでも)、瀬尻島などが横に連なって見え、その奥にある大きな湾が鹿町漁港です。湾の奥には「鹿町町「海と島の自然体験館」という立派な施設があります。そこがこの晩の宿泊地です。
この日進んだ距離は23km程でした。

続く・・・
  1. 2007/10/31(水) 23:00:28|
  2. 旅 + シーカヤック
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小さな帆があれば・・・

ツーリング二日目の23日に漕いだ距離は27km位でした。
下田海岸は、結構広い海岸線のほとんどがコンクリートで固められていました。人が降りられるように段を作ってはあるのですが、砂浜はほんの少しだけで、でも後で道を歩いていると「←下田海水浴場」の看板がありました。これまた立派なコンクリート製の東屋のようなものもあるけどあまり使われえいる形跡も無く、人気の無い寂しい雰囲気が漂っているところでした。

カヤックを陸に上げ、辺りの様子を見回ったりしていると、一台の軽乗用車がやってきました。中からは保育園からの帰りに散歩に寄ったと思われる女の子と、お迎え担当のお爺さんと思しき人が降り立ちました。カヤックを見つけると興味深げに近寄ってきて(孫ではない方が)、しゃがみ込んでカサラノを撫で回すようにして観察し始めました。私には何と言ったか正確には伝えられませんが、「帆は?」と訊いてきました。そして帆走ではなくて手で漕いできたと答えると、感心したようでもあったのですが、少し残念そうな表情が浮かんでいたようにも思います。その後ひとしきりまた観察したり、どこから漕いできたのかとか、転ばないものかとか、転んだらどうするのか、何で出来ているのかなど、よくある質問をされ、それに松本さんが丁寧に答えていると、ふと「小さいのでいいから帆があったら楽だろうに。」というようなことを言われました。そして「どうして帆を付けないのか?」というような質問に続いたので、帆をつけられないこともないけど、手で漕いでしまったほうが速い場合もあることや、装備が身軽でなくなってしまうことなどをまた丁寧に説明していると、愛想よく頷き、それなりに納得していただけたようでした。その後も最高34ノットも出る船を持っている話しが出たり(要するにこの人はプロの海の人でした)、終始にこやかに雑談がまだ続いていたのですが、話の途中何かにつけ「帆があったら・・・」が残念そうに繰り返されました。そして、またカサラノの前にしゃがみ込んだり前から見たり後ろから見たりしながら、「小さいのでいいからこの辺に帆があれば・・・」で話しは締めくくられました。会話の中で九十九回位(実際には多分5〜6回)帆が無いことを残念がる言葉が繰り返されていました。余程「手で漕ぐ」=「何かの力を使わないこと」が理不尽に感じられたようです。辺りも薄暗くなり始め、34ノットの船長は20ノット位の軽乗用車でニコニコしながら孫と家路についたのですが、見えない小さな帆を何本も私達の周りに置いて行ったようです。私の頭の中では白い小さな帆がはためき続け、その後私達の会話の中には、何かにつけ「小さいのでいいから帆があれば・・・」のフレーズが口をついて出てくることと相成りました。

見えない小さな帆を撒き散らして20ノットの軽乗用車が去って行った後、私達はホップ+麦芽+炭酸の飲み物や新鮮な食料などを求めて、30分程歩いて買出しに行きました。帆がついていたほうがより良い乗り物を置いた場所に戻って少しすると、明日からツーリングに合流するTさんが駅からタクシーで到着しました。こんなことができるのもフォールディングカヤックならではです。

三日目、24日の朝です。
ここだけ見ると物凄く美しいビーチですが、砂浜の面積は僅かです。
これから東へ向かうのですが、北東から東よりの風が吹いていたので、34ノットの船長の言う通り、確かに小さなスピンネーカーでもあれば漕がずに楽に進むことができたと思います。潮の時間の関係上、早く出発しても無意味なので、この日もゆっくり10過ぎに出艇しました。

小さな帆も無かったけど、追い風追い潮で結構ハイペースで進み、平戸瀬戸入り口の東の手間にある横島に到着しました。平戸瀬戸は北から南に流れている時間でしたが、あまり流れの速い時間に下るより、転流時間に近い流れの遅い時間帯に入ったほうが無難なので、ここで棒ラーメンタイムです。あまり考えもせず横島の北東側に上陸したのですが、潮はこれから引いていきます。上陸したときに写真の状態だったので、棒ラーメンタイムの後には出艇するのが容易でなくなっていることは容易に想像がつきます。


写真の右側が上陸した側なのですが、3〜4mの石の壁を上がると、島の南西側には穏やかでいかにもカヤックの出入艇に最適な浜が広がっていました。
選択肢は三通りありましたが、ご覧の通り壁をよじ登って島を横断(縦断?)する道を選びました。

無事棒ラーメンタイムも終わり、本日のと言うか、今回のコースのハイライトの一つである平戸瀬戸へ向かいます。

続く・・・

  1. 2007/10/30(火) 18:26:19|
  2. 旅 + シーカヤック
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ツーリング二日目

二日目の朝もわりとゆっくりして、10時半頃出発しました。
写真は朝の仮屋湾の中です。
私達もゆっくりでしたが、この時間が遅めの通勤時間帯だったようで、小さな漁船が港から沢山出動していました。


仮屋湾を出て西に進んだ大崎の辺りです。
日比水道へは入らず、水道の北側を横断するような感じでここから鷹島の北端を目指し、その後鷹島の西側を南下して行きます。
ご覧の通りの秋晴れで、気温も晩はそれなりに冷えましたが、昼間は暖かくて快適でした。

大崎から鷹島へ渡る中間地点辺りの写真だと思います。

鷹島西岸の北部にあるきれいなビーチに上陸して、昼休憩しました。
昼食のメニューは九州の生んだ傑作「棒ラーメン」です。棒ラーメンは、麺が縮れていなければ許せない人には問題がありますが、普通のインスタントラーメンよりずっと嵩が小さいので、本当に便利です。海山問わず人力移動をする者の強い味方です。
カヤックを漕ぐ作業というのは、慣れれば慣れるほど漕ぐこと自体に神経を使う必要がなくなり単純労働化してくるので、パドリング中は他愛も無いことを考えてしまいがちです。「細長いカヤックに細長い棒ラーメンは本当に合理的だ。」などと関心しているうちは良いのですが、「カヤックに棒ラーメンは一体何食分積載できるのだろうか?」「棒ラーメンがカヤックに合っているというより、棒ラーメンの運搬にカヤックは最適なのでは?」とか、「しかし目一杯棒ラーメンを積み込んでもカヤックは浮くだろうか?」などと考え始めると危険です。漕ぐ作業はロボット状態の自分に任せ、海上にいることすら半ば忘れかけている私の頭の中には、東南アジア辺りの島が点在している地域で棒ラーメンをカヤック一杯に詰め込んで行商して回って、案外良い商売になっていたりする自分の姿が浮かんでいます。そして少し腰が痛くなってきたりしたところでようやく現実の世界に戻ります。斜め追い風でずっと右側をスウィープストロークし続けていたのだから腰も少しは痛みます。そこで辺りを見回すと他の二人と大分離れて黙々と漕ぎ続けていたことにもようやく気付いたりするわけです。

方向的にはこれから平戸方面に向かうわけですが、鷹島の西側を南下し、魚固島辺りで現実の世界に戻ってきた私は、スターンが流されてそこから青島の北を通って真西方向に進むのは結構辛いことに気付きました。なので、そこから青島の東側の港を目指して南西に進み、青島の東側を少し南下した後、青島南端の砂州でつながった松島をかすめて津崎鼻を目指すことにしました。

津崎鼻から半島の西側を2〜3km南下した辺りに下田という海岸があり、その晩はそこでキャンプすることにして上陸しました。着いたのは4時頃で、まだ十分明るい時間でした。写真は着いて暫く経ってから撮ったものです。きれいな夕暮れでした。

続く・・・
  1. 2007/10/29(月) 16:02:29|
  2. 旅 + シーカヤック
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九州から戻りました

九州から帰ってきました。
旅に出ている間はブログへのアクセス数が多くなっています。
お読みいただいた皆様、ありがとうございます。
折角なので、今回の旅の様子をもう少し詳しくPCからアップロードしようと(旅の間は写真も文章も携帯電話からなので、結構面倒くさいし内容がしょぼい)思います。
また、今回お会いできなかった九州のお知り合いの皆様(ほとんどどなたにも会いませんでしたが)、今回はカヤックツーリングだけ行って、とっとと帰ってきてしまいまして、ご無礼いたしました。

福岡に着いた日(21日)までは数日風の強い日が続いていたようで、波が上がって福岡はサーフィン日和だったようです。
ツーリングを終えた翌日(26日)も結構風が吹き、佐世保から福岡までバスに乗っている間に雨も降りました。
27日に福岡から羽田に帰ると、台風20号が出迎えてくれました。
22日から25日の間はずっと天気が良く、暑くも無く寒くも無く、終始弱い追い風に押され、潮のタイミングも良く、これ以上ないという程のツーリング日和に恵まれていました。本当にラッキーだったようです。
しかし、遊びのときなら多少条件が悪くても何も問題はないのです。仕事でカヤックに乗る時(お客さんを連れているとき)こそ良い条件に恵まれて欲しいものです。天候に恵まれるのは勿論喜ぶべきことなのですが、少しだけ複雑な心境でした。

ツーリング初日
天神のノースフェイスの店の前です。ここからバスターミナルまで5分程歩き、まずは高速バスで唐津まで行きました。
写真は「街中に住んでいるプロのアトウトドアズマンが荷物を物色しているところ」ではありません。サザンワークスの松本氏です。

介護施設や病院の待合室ではありません。唐津の大手口バスターミナルです。少し勇気が足りなくて正面からは写真を撮れなかったのですが、高速バスから降り立った途端我々は注目の的となりました。半世紀前だったら嬉しかったと思います。9割がた女性(だった人?)です。お爺ちゃん達は何処で何をしているのでしょうか?ここでローカルなバスに乗り換え、波戸岬へ向かいました。バスの中では私も若者の部類に入っていました。


波戸岬の海岸に到着しました。
バスは、街を抜けると途中から停留所に限らず都合の良いところで乗降できるとアナウンスしていました。終点の「国民宿舎」まで行くと海岸から少し丘を上がってしまったのですが、運転手さんに海岸に近いところまで降りてくれるように頼んだら、快く応じてくれました。もう他に乗客はいなかったので、巨大なタクシーのようでした。

「いよいよ出艇」ですが、組み立て前にアジフライ定食など食べ、のんびりやっていたら出艇したのは3時位になっていました。
因みに天神でバスに乗った時刻は11:02、波戸岬に着いたのは13時半頃でした。

波戸岬から西岸を南下し、外津浦を超えると原発があります。この辺りは原発の他に風力発電のプロペラも沢山あり、それが皮肉にも見えるし、悪い冗談のような光景でもあります。


写真は翌朝撮ったものですが、初日は仮屋湾に入り、妙に立派な温泉施設「海上温泉パレア」の前に上がりました。出艇した時間も遅かったので、この日漕いだ距離は15km弱でした。
目の前に温泉があって入らずにいる理由もないので、いきなり初日から温泉に浸かってしまいました。確かphが8.3位と書いてあったと思いますが、結構ヌルヌル感じるアルカリ性の温泉です。前の晩に焼肉を食べ過ぎていた私は、酸性になっていた身体が中和されるように感じられ、大変スッキリしました。入浴料は500円で、その日は何故か「ポップコーンサービスデイ」になっていて、風呂から上がったら紙コップ一杯のポップコーンを貰える仕組みになっていました。生ビールでも飲んでいってくれと言われているようなものです。当然我々はその通りにしましたが、ほとんどの人は車で来ています。映画を観るわけでもあるまいし、風呂上りにビールも飲まずにポップコーンを貰ってもちょっと辛い気がします。「おでん一品80円」など簡単な食事もあった(別にレストランもありました)ので、大根や厚揚げなどをつまみながら生ビールを飲んで、ついでなので焼酎(300円)も飲み、初日の晩からすっかり寛いでしまいました。そして何故かこのパレアがずっと70年代後半から80年代後半にかけての懐メロ洋楽を流し続けていて、外に出て焼酎を飲んでいる最中もそれがしっかり聞こえていました。好みに合う合わないは別として、私が一番和んでしまうような音です。雨も降りそうになかったので、すっかり寛いだ気分のまま、私はテントを張らずに寝ました。カヤックと壁の間で寝たのですが、風も防げて快適な夜を過ごすことができました。

続く・・・
  1. 2007/10/28(日) 19:13:52|
  2. 旅 + シーカヤック
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最終日

20071026145602
昨日も20数km漕ぎ、佐世保のフリーダムさんの艇庫に上陸させていただきました。キャンプツーリングの最終上陸地が大きな街だと何かと便利で、旅のフィニッシュらしさが高まります。夜は佐世保の街へ繰り出し、魚と酒が安くて美味しい店へ連れて行っていただき、フリーダムさんの艇庫でキャンプさせていただきました。昨晩は旨いラーメンも食べてしまったので、今日の昼は佐世保バーガーで締めくくりました。カヤックとキャンプ道具は家に送り、今は身軽になって福岡行きのバスの中です。雨が降り出しました。今回旅の途中では雨に降られることもなく、天候、潮、風全てに恵まれた大変順調な良い旅になりました。
  1. 2007/10/26(金) 14:54:21|
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プロフィール

Author:Kasayan
Welcome to The Kasayan Files!

Rockford Files(邦題ロックフォードの事件メモ)という探偵もののドラマがありました。それが大好きだったので、タイトルを真似して
The Kasayan Files です。
因みに「コロンボ」も松田優作の「探偵物語」も勿論大好きでした。現在はモンクです。
しかし、このブログの内容は探偵ものとは全く関係ありません。

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